昨日のAUGM東京2010のUSTREAM中継を見ていて、一番心に残ったのが、Adobe Systemsさんのプレゼンだ。プレゼン内容にネタ満載で面白かったというのもあるが、Photoshop CS5に搭載されている「コンテンツに応じる」略して「コンじる」の技術的完成度に驚かされた。長年グラフィックの研究をしている同社の開発者とはいえ、ここまで実現するには相当の研究を積み重ねてきたのではないかと思う。それだけにここまで実用的に(プレゼンで見た範囲での限りだが)仕上げたことに、開発者の職人魂を感じ取ることができた。Photoshop CS5を使っているユーザーに取っては、大幅な作業時間短縮につながる機能で、仕事で使われている方なら、バージョンアップの金額なんて全く気にならないんじゃないだろうかと思う。誰も望んでいないような、有り物をチョロっと見た目を変更するだけで新機能といって、バージョンアップを繰り返すような仕事(というよりも作業といったほうがいいかも…)が多い、自分を振り返って恥ずべきものがあった。開発費が全然違うだろうし、販売価格も10倍以上違う物が多いとは言え、ソフトウェアの開発を生業とするものにとっては、深く考えさせられるものがあった。
「コンじる」のプレゼン、さっそくYouTubeにアップされてました。
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