「すきやばし次郎 旬を握る」読了

かなり古めの書籍ではあるが「すきやばし次郎 旬を握る」を読了。内容は、ミシュラン三ツ星店である「すきやばし次郎」の仕事内容に関する話で、いつの季節はどの海域でとれた魚を使っているとか、にぎりや仕込みに関するノウハウが赤裸々に書かれている。基本的にはこの通りやれば「すきやばし次郎」と同じ仕事ができる・・・というほど職人の世界は甘くない。この通りできるようになるためには何十年と修行は必要であることは読めばよく分かる。さらりと小野二郎氏は行ってのけてるが、彼の域まで達したからこそ当たり前のように言えるのであって、一般人から見たら神の領域の話だ。ただ若い職人さんが教科書としてぜひ読んでおいたほうがいいことは間違いない。お客様に最高の状態で召し上がってもらうために、どれだけ緻密に計算して江戸前の仕事を氏がこなしているかを勉強することはかならず役に立つはず。そして、それは寿司職人だけでなく、物作りに関わる全ての人にとっても読んでおいたほうが良い一冊であるとも言える。

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