初代玄箱をubuntu 12.04 LTSで動かしてみた

玄箱

玄人志向の初代玄箱を発売以来ずっと使っている。かれこれ9年ぐらいだろうか。
途中、vine化やdebian化してみて遊んだりもしたが、HDDを一度換装した時に面倒だったので、今は、ノーマルで結局使っている。今となっては低速の100Base-Tだがデジカメ写真のバックアップなどそれなりに役立っている。
が、Windowsで使用している限りにおいていは、回線速度が遅いということ以外さほど問題はないのだが、Max OSX 10.6 Lion以降、玄箱に標準インストールされているafpではアクセスできなくなってしまったので不便を感じていた。とりあえず、ftpで凌いでいたがやっぱり不便。

ある日、なんとなくググってみたらubuntu12.04を入れてい見たという報告を発見。おっ、ubuntuでしかも12.04、これならまだまだ十分戦えるじゃないか。ということで、我が家の玄箱にも入れてみることにした。うちのは初代玄箱だが、多くの方は玄箱HGでやられているようなので、そちらでも問題ないようだ。なお、クライアントはWindowsで作業することを想定しています。

玄箱のubuntu 12.04化の手順

玄箱の初期化

初期化スイッチを長押しするなり、初期化スイッチを押しながら電源を入れるなりで玄箱をEMモードで起動させる。
玄箱附属のセットアップツール(windows)で玄箱のIPアドレスを探す。
玄箱にtelnetでログイン(ユーザー名、パスワード共に kuro )
玄箱にセットしてあるハードディスクを初期化

# mfdisk -e /dev/hda
# /sbin/mkfilesystem.sh

玄人志向のサイトからファームウェアアップデート Ver1.02 (2004.04.20)をダウンロードする。

ダウンロードしたkubo_102.zipを展開→image.zipを展開でtmpimage.tgzを取り出す。

取り出したtmpimage.tgzを玄箱に転送

> ftp root@玄箱のIPアドレス
ftp> bin
ftp> cd /mnt2
ftp> put tmpimage.tgz
ftp> bye

玄箱でtmpimage.tgzを展開した後、再起動

# cd /mnt
# tar xvfz /mnt2/tmpimage.tgz
# rm -f /mnt2/tmpimage.tgz
# echo -n ‘OKOK’ > /dev/fl3
# reboot

再起動が完了したらubuntuのインストール

玄箱にubuntu 12.04 LTSをインストール

PowerPC版玄箱用の ubuntu 12.04 LTS server imageをイメージを作ってくれたTTT氏に感謝しながらダウンロードする
玄箱/玄箱HG 用 ubuntu 12.04 LTS image
必要なファイルは

  • kuro-bootsel2.20080419.tar.gz
  • ubuntu-precise-installer.zip
  • linux-modules-3.2.0.24-kurobox.tar.gz
  • linux-image-3.2.0.24-kurobox.tar.gz
  • ubuntu-12.002
  • ubuntu-12.001
  • ubuntu-12.BAT
  • ダウンロードが完了したら
    ubuntu-12.batを実行して ubuntu-12.04-server-rootfs.tar.gz の作成と
    ubuntu-precise-installer.zipを展開します。

    準備したファイルを玄箱に転送する

    > ftp root@玄箱のIPアドレス
    ftp> binary
    ftp> cd /mnt/share
    ftp> mput kuro-bootsel2.20080419.tar.gz linux-image-3.2.0.24-kurobox.tar.gz linux-modules-3.2.0.24-kurobox.tar.gz ubuntu-12.04-server-rootfs.tar.gz
    ftp> lcd ubuntu-precise-installer
    ftp> mput ubuntu-precise-installer-kuroBOX.sh uloader-2.4.17_mvl21.o u-boot-1.2.0-hd.ram.bin
    ftp> bye

    転送が完了したら玄箱上でインストールスクリプトを実行

    # cd /mnt/share
    # sh ubuntu-precise-installer-kuroBOX.sh
    # rm -f ./*

    これで玄箱を再起動すればubuntu化の完了ですが、再起動前にご利用のネットワーク環境に応じた値にネットワーク設定を変えておいたほうがよいでしょう。
    変更しない場合は
    IP Address : 192.168.0.151
    Subnet Mask: 255.255.255.0
    Gateway : 192.168.0.1
    DNS Server : 192.168.0.1
    となります。

    # cd /mnt/etc
    # vi hostname
    # vi hosts
    # vi resolve.conf
    # vi network/interfaces
    # reboot

    resolv.confを書き換えた場合は
    /etc/resolvconf/resolv.conf.d/base
    も更新しておかないとrebootの度に192.168.0.1に書き換わります。

    ubuntu化した玄箱の起動

    玄箱の再起動が完了するとubuntu化した玄箱が起動しているはずなので、sshでログインします。root/root または tmp-kun/tmp-kunでログイン後su –
    再起動後はresolve.confの値が書き換わっているので再度編集します。

    # vi /etc/resolv.conf
    # service networking restart

    これでインターネットにアクセスできるようになるのでパケージをアップデートします。

    # apt-get update
    # apt-get upgrade

    以上で玄箱のubuntu 12.04 LTS化の完了です。
    internetに玄箱を晒す予定があるなら、rootパスワードの変更、tmp-kunアカウントの削除は、絶対にやっておくべきでしょう。

    今回の玄箱へのubuntu 12.04インストールにあたり下記ページが参考となりました。ありがとうございます。
    四角革命前夜:玄箱/HGにUbuntu 12.04 LTSをインストールしたよ

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